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戦闘能力ではウィリアムズ、マクラーレン、フェラーリに劣るものの、やっと勝負になるマシンを得たセナは、早くも大物の片鱗をちらつかせる。初戦のブラジルGPはリタイヤしたものの2戦目のポルトガルGPで早くもF1初勝利を挙げる。しかも、ポール・ポジションからの優勝、そしてファステスト・ラップも記録するという完全優勝だった。「どうしてそんなに大騒ぎするんだい。僕は優勝するつもりでこのチームに来たんだ。まるで僕が勝てるとは思わなかったみたいじゃないか」と、セナは勝利に大喜びする監督のピーター・ウォーに対しジョークを飛ばしている。
その後、マシンの不調でなかなか勝てなかったが、それでもポール・ポジションはこの年通算7回も獲得し、13戦目のベルギーGPで2勝目を上げており、総合ポイントでも4位に入った。
この年優勝したのが、その後のライバルとなるアラン・プロストだった。マクラーレンTAGポルシェに乗って5勝を挙げ、初の世界チャンピオンとなっている。だが、そのプロストはセナの才能を当時から認めており、「セナはいつか私の強力なライバルになるだろう」と語っている。ロータスのマシンがもう少し熟成していたら、この年からセナはプロストをもっと脅かしていたに違いない。
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