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この年もアラン・プロストがマクラーレンTAGポルシェを駆って4勝を挙げ、総合チャンピオンとなった。セナは既に「F1界No.1の才能」と認められながらも、相変わらず戦闘能力の劣るロータスのマシンに悩まされ続け、どうしてもマクラーレンとウィリアムズのマシンには届かなかった。特にエンジンには不満を持ち、ホンダ・エンジンのうっとりするようなパワーでセナを追い抜くターボ・マシンを見て「ホンダのエンジンが欲しい」と強く思うようになっていた。
それでもスペインGPではナイジェル・マンセルの追撃をゴール寸前で振り切って優勝を果たし(詳細は、「大物の片鱗」を参照)、アメリカGPでもポール・トゥ・ウィンを決めている。マシンの力では完全に劣っていながら、マクラーレン、ウィリアムズの2強を脅かすそのスピードは全世界の注目を集めた。
ただ、セナ本人は「1周だけならルノーは申し分ないエンジンだよ。でもタイトルにはほど遠い。」と、ロータスサイドにエンジンの改良を求め続けた。その執念が翌1987年のホンダ・エンジンの獲得につながった。この頃から「セナは最強のマシンを与えたら誰も追いつけないだろう」と言われるようになった。
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